口腔外科とは、お口の中でなく、顎や顔に生じる病気を治療予防するところであり、高血圧症、糖尿病、血液をサラサラにするお薬を内服中のために、一般的な歯科治療も困難である患者様を診療する科でもあります。
当院では、口腔外科認定医が在籍しているので、通常の歯科医院では対応できないような幅広い症例に対処できます。
親知らずは奥歯の一番奥に位置する歯であり、歯ブラシが行き届かないために虫歯になり易いことが多いです。また、日本人は顎が小さいために、真っすぐ生えずに、横に生えることが多く、歯並びにも影響することがあります。
下顎の親知らずでは、顎の骨中を下歯槽神経と呼ばれる太い神経が走行しており、親知らずの根尖とこの神経が近接していることがよくあります。この神経を損傷してしまうと下唇や顎の皮膚の知覚麻痺が生じることがあるので注意が必要です。
当院では、3D画像で立体的に神経と歯の根の位置を確認することができるCTを使用しているので、安全に抜歯を行うことができます。
良性腫瘍や癌は歯肉、舌、頬の粘膜、顎の骨中などにできることがあります。
小さいうちに発見された場合は問題ないですが、痛みなどがない状態で大きくなることもあり、早期発見が重要です。
口腔内の口唇や、粘膜には小さな唾液を作る工場がたくさんあります。この工場から唾液を出すための管が出ていますが、これを咬んだりして傷つけてしまうと、唾液が外へと出られなくなり、その場に貯留してしまいます。これが袋状になったものが粘液嚢胞です。
小さいものは自然と消えることもあるため様子をみることもありますが、何回も再発するものや、大きなものは取り除く必要があります。当院ではレーザーなどを用いて簡単に切除することができます。
小さいものであれば手術で取り除くことができるため、早期発見が重要です。できものの一部を採取して、顕微鏡で観察することで診断を行うため、当院でこれが疑われた場合は、提携先の病院へご紹介させていただきます。
組織の中に膿が溜まった状態のことを膿瘍といいます。虫歯や歯周病などが原因で感染・炎症が起き、できる場合が多いです。
体の中に生じた病的な袋状のものを嚢胞といいます。口腔領域では、顎骨内にできるもの、軟組織にできるものがあります。
虫歯が進行し、歯髄に感染が起こり、それが歯根の尖端にまで及ぶと根尖性歯周炎が生じます。それが慢性化することで歯根嚢胞ができます。
治療
根管治療(歯の根の治療)で治癒することもあります。根管治療が奏功しない場合、歯肉に小さな穴をあけて嚢胞を摘出する場合もあります。
歯の原基(歯が発生する組織)の上皮から生じる嚢胞です。その嚢胞腔内に埋伏歯の歯冠を含んでいることが多いです。無症状で経過するため、レントゲンで偶然発見されることが多いです。
治療
嚢胞の摘出と原因歯の抜歯が基本です。
身体的な疲労により免疫力が低下した際に起こることがよくあります。通常は2~3日で治りますが、中には治癒が遅く、痛みが強く出る場合もあります。
舌に色調、形態、機能などの器質的変化がなく、臨床検査でも特に異常値が認められないにも関わらず、舌がピリピリするなどの持続的な自発痛が生じることがあります。歯垢や歯石など歯科的な刺激因子により起こることもありますが、明らかな原因が無く、精神的な不安などにより生じることもあります。他の疾患との鑑別が必要になるため、何か気にかかることがあればすぐにご相談ください。
顎の痛みは様々な原因で起こりますが、一番多い原因は顎関節症です。顎を動かすときに痛みがでる、口の開け閉めをする際に耳の前で音が鳴る、口が開けづらくなるなど様々な症状があり、治療法もそれぞれ異なります。
当院では、症状にあわせて適切な治療法を選択していきます。
糖尿病、心臓病、骨粗鬆症、悪性腫瘍など全身疾患がある患者様は、歯科治療中に思わぬトラブルが生じることがあるため、特別な配慮が必要となります。
当院では患者様の主治医と連携をはかり、服薬している薬や体の状態を正確に把握して治療を行います。また治療中も、血圧、酸素状態をモニタリングしながら処置を行います。
アナフィラキシーショック、急変時に対応できる薬剤、点滴のセットを常備しているため、緊急時にも迅速に対応できます。
車いすでも移動しやすいよう、スロープ、エレベーターを完備しています。
当院にはAEDが設置されているため、万が一の事態が生じても、訓練を受けたスタッフが迅速に対応します。
歯科治療に対して恐怖を感じる方は少なくありません。当院では笑気麻酔や静脈内鎮静法を併用して治療を行うことも可能です。歯科治療を受ける必要があるけれども、怖くて中々行けない方は是非ご相談して下さい。
外傷により歯が抜けてしまう、もしくは抜けかかった状態になったものです。
治療
歯を歯槽骨に戻して固定することで歯を保存することができます。歯を乾燥させないことが歯の保存には重要で、抜けた歯を口腔内に含んだり、牛乳につけたりして歯科医を受診して下さい。
外傷などにより、歯に亀裂が入ったり、歯が折れてしまったりすることをいいます。
治療
歯冠の一部のみが欠けた場合は、レジン、金属(インレー)で修復します。歯冠が大きく割れて歯髄が露出している場合は、歯髄を除去してから歯冠を修復します。歯根が大きく折れている場合は保存が困難であり、通常抜歯することが多いですが、保存できる場合もあります。
転倒、交通事故、スポーツ、動物による咬傷などにより皮膚や粘膜にできた傷の総称です。出血、腫れ、痛みなどが認められ、顔面神経に傷がつくと、顔面神経麻痺などの症状が出ることもあります。
治療
出血している場合には、まず清潔ガーゼで傷を圧迫して止血を行います。消毒を行った後、傷の大きさによっては縫合処置を行います。
骨折の部位や程度により症状は異なります。痛み、出血、腫れ、顔面の変形、開口障害、咬合異常などが出る場合もあります。
骨折の多くは手術が必要となります。当院ではパノラマ、CTを完備しているので、より確実な診査・診断が行えます。骨折と診断した場合は、手術可能な連携病院へとご紹介させて頂きます。
口腔内の細菌が原因で、歯肉や顎の骨の周囲、中に炎症が起こり、膿がたまることで、歯肉や顔面・頸部が大きく腫れることがあります。
抗生剤の内服で改善する場合もありますが、腫れが大きいと改善しないこともあります。
その場合、点滴による抗生剤の投与が必要となるのですが、当院では、点滴による処置が行える口腔外科医が在籍しているので、そのような場合にも対応することができます。
中枢性の三叉神経障害に関連して起こる真性三叉神経痛、末梢神経領域で様々な原因によって二次的に発症する症候性三叉神経痛があります。
真性三叉神経痛はこれまで原因不明とされてきましたが、最近では頭蓋内で三叉神経が血管に圧迫されて起こると考えられています。また、脳腫瘍が三叉神経を圧迫したり癒着することで発症することもあります。一方、症候性三叉神経痛は、歯や副鼻腔の炎症性の病変が原因となります。
症状
真性か症候性かに関わらず、痛みは顔面や口腔の左右どちらかに認められます。三叉神経の三つの枝(眼神経、上顎神経、下顎神経)のどれが関与しているかにより、痛みの部位は異なりますが、真性では突然電撃様の激しい痛みが出るのが特徴です。痛みはすぐ治まりますが、繰り返して起こります。
発作は食事、洗顔、歯磨きなどの刺激により誘発されます。一方、症候性ものでは、痛みは電撃様でなく、範囲や程度も様々です。
治療
症候性では原因を精査して、原因疾患の治療を行います。真性では軽度のものに対しては抗ケイレイン薬のカルバマゼピンが有効です。薬物が奏功しない場合は、頭蓋内における三叉神経の減圧手術(ジャネッタ手術)を脳神経外科で行う場合もあります。
顎変形症とは、上顎の骨と下顎の骨、両方の顎の大きさ、形、位置に異常を起こしており、そのために上下の顎の関係がずれている状態のことをいいます。咬み合わせも異常を起こしていることが多く、機能と審美性に不調和ある状態を総称して顎変形症と呼びます。治療では、歯科矯正と顎の骨の形成術(外科手術)を組み合わせて行います。
当院では、矯正の専門医のドクターが診査・診断を行い、必要と判断したら提携先の病院へとご紹介させていただきます。
上記のうち当クリニックでは、基本的に入院や手術が必要なもの以外の治療を行います。
入院手術や、特殊な治療が必要な場合は大きな病院へとご紹介しますので安心して下さい。
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