インプラント治療といえば、失った歯の部位に純チタンでできた人工歯根を骨の中に埋入して人工歯を固定する治療のことで、自分の歯のような強い力で噛むことができる点で普及しています。しかし、このインプラント治療は1度埋め込めば一生保つというわけではありません。
インプラント治療は、天然歯に近いことがメリットですが、保たなくなる理由が大きく2つあります。
キレイな歯並びの場合、噛む力が歯全体に均一に届きます。歯並びが悪かったり、歯が抜けていると、一部の歯に負担が多くなります。負担が多く係った歯は、脆くなっていき、グラグラして抜けてしまうことがあります。
歯並びがキレイな場合
力の加わり方が均一
歯並びが歪んでいる場合
力の加わり方がバラバラ
また、歯並びが悪いと、歯磨きで充分磨ききれない箇所も出てくるため、歯周病になりやすくなります。
状態の悪い口腔内にインプラントをしても、保ちが悪くなるのです。
インプラントは長持ちしますか?とご質問されることがあります。1965年にスウェーデンでインプラント治療を受けた患者さんは、2006年に亡くなるまで、お口の中でインプラントが41年間機能し続けたという報告があります。1965年からはすでに50年以上が経過した今日、インプラントに関する技術や品質は飛躍的に進歩、向上しています。適切に使えば、一生涯使い続けることは十分可能です。
では、この「適切に使う」とは具体的にどういうことかをご説明します。奈良や京都を訪れると、何百年、中には千年を越えて存在し続ける木造建築が数多くあります。これらすべての寺社仏閣に共通することは、建立当時の設計および使用した木材が非常に優れていることと、建立以降、宮大工さんによる定期的なチェックと修繕を繰り返していること、です。
歯科インプラントも同じで、最初の治療と治療完了後のメンテナンスが、いつまでも長持ちするための条件となります。その構造が天然の歯ととても似ているインプラントだからこそ、天然歯と同様に、専門的なクリーニングを継続することで予防効果が高まりますし、逆に何もしなければ歯周病(インプラント周囲炎)のリスクも高まります。
高田兄弟歯科・矯正歯科では、高額なインプラント治療を一生使い続けられるようにするため、状態によってはインプラント治療前に歯科矯正をオススメすることがあります。歯並びは虫歯や歯周病との関係も深く、根本的に治療しようとすればするほど、歯並びの問題は避けて通れなくなります。矯正治療を行うことでインプラントの治療に入れるまで少々時間がかかりますが、歯並びが整えるかどうかで、その先の持続性が大きく変わってきます。
高田兄弟歯科・矯正歯科では、矯正歯科専門の歯科医がいますので、連携して治療を行うことができます。歯は複雑な形状をしており、力の加わり方を歯全体に均一化するためには、細かな計算と技術が必要となります。
技術と経験のある矯正歯科専門の歯科医が調整した口腔内に、マイクロスコープを使ってミクロン単位で調整したインプラントを埋入することで、一生使い続けられる歯を目指しましょう。