日本の場合、普及率(導入率)は5%前後と言われているマイクロスコープ。歯医者で手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使っているの?と驚かれる方も少なくありません。
もともとは、耳鼻科や脳神経外科など医科領域で普及が進んでいたマイクロスコープが、やがて歯科分野で応用されるようになりました。使用しても保険点数に加算されるわけではなく、機械が高額です。
そんなマイクロスコープを高田兄弟歯科・矯正歯科では、このマイクロスコープを2台導入しています。なぜ保有しているのか?
下記写真をご覧ください。マイクロスコープを通して見ることで、ここまで拡大して見ることができます。
裸眼で見たとき
マイクロスコープを通して見たとき
裸眼で認識できるのがミリ単位だとすれば、マイクロスコープを使用することでミクロン単位で認識できる。それくらい緻密な治療を可能にしてくれるため、裸眼では見えないものまで見えるようになるのです。
虫歯治療を例に見てみましょう。虫歯治療の場合、虫歯の取り残しがないように周辺も含めて削ることになりますが、マイクロスコープを使えば、虫歯をピンポイントで削ることができ、虫歯になっていない歯をできるだけ残すことが可能になります。
裸眼の場合
マイクロスコープを通した場合
歯を削る量が最小限に!!
自身の歯を残すことで、抜歯の確率も下がります。歯は再生できないからこそ、いかに残せるかが重要です。 高田兄弟歯科・矯正歯科では、日常的にマイクロスコープを使用しています。ミクロン単位で作業ができる分、より高度な技術が必要となってきます。マイクロスコープ治療には専用の器具の使用や特殊なトレーニングを行っていなければ使いこなすことが難しいです。高田兄弟歯科・矯正歯科では、マイクロスコープ使用歴10年のドクターが治療しております。
拡大して見えることによる効果は、下記の3点が挙げられます。
根っこの治療では、非常に細かく複雑な根管部の治療が必要となります。その複雑さゆえ、裸眼ではほぼ手探りの治療となります。しかし、マイクロスコープを使用することで、根管内を拡大して見ながら治療ができるため、治療の成功率が向上しました。
保険治療での失敗例
マイクロスコープを使った治療
通常ならば、「この歯は根の病気なので抜かないといけません」と言われるような歯でも、マイクロスコープによる精密な根管治療を行うことで、抜かずに残すことも可能です。抜歯したくないとお考えの方は、ぜひお問い合わせください。
虫歯治療での最大の利点は、虫歯になっている歯だけを削ることができることです。先ほどもお伝えしましたが、裸眼であれば、虫歯の取り残しが無いように虫歯の周辺も含めて削ることになりますが、マイクロスコープを使えば、虫歯になっていない歯をできるだけ残すことが可能になります。
また、詰め物やかぶせ物を装着する際に、土台となる歯の表面に凸凹が多いと、そこに虫歯菌が繁殖しやすくなるため、虫歯が再発しやすくなります。マイクロスコープを使って凸凹が残っていないかをチェックすることで、再治療になるリスクを最小化することができます。
例えば、治療したことで歯と歯肉の境目が黒ずむ、というお悩みをよくお聞きします。これは、かぶせ物をかぶせる際に、土台となる歯の形成(形をととのえる)が不十分な場合起こりやすい問題です。
術前
術直後
予後1年
※写真は一例です
マイクロスコープを使って確認することで、歯の形成が十分に行うことができ、術後メンテナンスを行えば、下がった歯肉も綺麗に形成することができ、より自然で美しい歯肉を実現することが可能です。審美治療には、自然で美しい歯肉も不可欠な要素です。
一般的に根管治療の再治療の成功率は、多くの研究から60~70%とされていますが、現実はもっと低いものと想像されます。
多くの歯科医院で診察を受け、「もう抜歯するしかありません」と言われた状態の歯も当院では救うことができるかもしれません。
当院では、他院で抜歯と診断された方が、また別の選択肢としてご相談に来られることが非常に多いです。
実際のお口の中を診察させていただくと、必ずしも抜歯になるケースばかりではなく、治療次第では十分に保存できるのではと思われることがあります。
ご不安あれば、 セカンドオピニオン先として、皆さまの安心のために適切なご説明、そしてご提案をさせていただきます。
お気軽にご相談ください。