本社に併設されている食肉加工施設は、食品の衛生管理基準とされるHACCP規格に準拠したもので、食肉の加工施設としてのハイレベルな基準をクリアしています。
施設内では定期的な室温管理をはじめ、紫外線とオゾンによる除菌・脱臭・脱臭装置を標準装備するとともに、オゾン水洗浄機による洗浄・除菌を行い、加工現 場と器具を常にクリーンな状態に保っています。紫外線やオゾンによる除菌・脱臭は薬品による殺菌と異なり、薬による残留毒性がなく直接細菌に反応するので 安全性と高い効果が得られ、食品類の殺菌には最適の方法であるとされています。
この施設で加工された食肉は、経験豊かな職人の目視による品質管理をはじめ として、加工過程すべてで当社の品質管理基準に応じた品質のチェックが行われています。
当社では2003年に始動したトレーサビリティー制度に即時対応すべく、加工過程や流通過程を管理するためのコンピューターシステムを導入しました。固体識別番号を打ち込むことにより食肉の状態をリアルタイムで把握することができ、顧客ニーズに応じたスピーディな加工と配送を実現しています。
配送には最新の冷蔵機能を備えたクールコンテナトラックを採用し、細かなルート配送を可能にしています。また、直接加工施設にドッキングできて積み込み時の温度差を抑える、ドッグシェルターを備えています。
私たちは、デジタル機能とアナログ機能のハイレベルな融合により、加工と流通過程における万全の管理体制を整えています。
牛肉本来の味と風味を損なわない食肉の加工方法がチルドビーフです。枝肉からカットされ整形された部分肉を真空包装したもので、今までのフローズンビーフ(冷凍肉)に比べ、牛肉の旨み成分を逃すことなく保存ができる画期的な方法です。
当社では加工施設内に最新のチルド加工用機器を導入し、食肉メーカーや小売店のニーズに対応。鮮度を失うことなく保存でき、必要な部分を必要なだけ開封してすぐに利用できる、チルド加工は食肉の流通を大きく変えた加工法なのです。
これまでの食肉流通は全国統一規格の単品パーツで、卸売店から小売店や量販店へと納品されるのが常識とされていました。
この流通形態を変えたのが、私たち萬野総本店です。筋引きやカット整形といったプロの技を必要とする加工過程をすべて当社内の加工施設で済ませ、ニーズに応じたカット整形肉を納品するというシステムを、業界内で最初に考案したのです。それが「マンノプロフェッショナルサポートシステム」で、バックヤードでの作業工程を大幅に簡略化できるとともに、職人技が不要となり人材の効率化が図れると高い評価を得ています。